第2回 三浦清隆さん
コピーライター
1947年、愛知県生まれ。早稲田大学商学部・文学部卒。東京のプロダクションを経て、北へ。札幌でもプロダクション数社に勤務。1992年に(有)三浦広告事務所を設立。以後、同社代表取締役。1991年のTCC新人賞をはじめ、SCC賞、HAC賞など受賞多数。TCC会員、SCC会員、SADC会員のほか、現在、札幌国際大学社会学部の特任教授も務めている。
せっかくなのでボディコピーを。「子どもだ、子どもだと思っている親の気持ちのつねに一歩先をかれらは歩いているのですね。もう、一個の独立した人格です。放任や干渉よりも対話を、子どもに自立心と責任感を。いわば、“積極的家出”のススメといいますか。中学生、高校生なら、それを理解する力を十分に備えているはずです。ご家族で話しあってみませんか。今月は非行防止道民総ぐるみ運動の強調月間です。」
「デザイナーはコピーライターにとって最初の“読者”だからコピーライターを育てるのは先輩アートディレクター。その意味で僕は相棒に恵まれて幸せだった」。三浦さんにとってそれは小笠原恒敏さんだった。ボディコピーの一字一句を読みこみ的確に指示をくれる。文章内容を理解するから文字組みも読みやすい。信頼関係のなせる業だと思うし、デザインとコピーが分業と思いがちな若手のへのアドバイスとも取れる。三浦さん自身のブレイクは83年のSCC最高賞。北海道の広報「少年はきょう、心の中ですこし家出した」という新聞広告のコピーだ。広報の仕事をするきっかけは、前任者がこぞって楽しくなさそうだったから。「イヤイヤやるなら僕がやります」と手を挙げたそうだ。つまらない仕事ならおもしろく変えてしまえばいい、チャンスとは自らつくるもの、そう教えられた気がする。好き嫌いで選べるほど仕事は豊富にないし、甘い世界ではないが、現在のクリエイターにとってチャレンジすべきのりしろはまだまだありそうだ。
ALL***This entry was posted on 木曜日, 9月 24th, 2009 at 8:23 PM and is filed under シゴトのなかみ、アタマのなかみ。. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.