特集記事 シゴトのなかみ、アタマのなかみ。 第8回 向井まどかさん
第8回 向井まどかさん
グラフィックデザイナー
1985年、札幌生まれ。北海道神宮の祭り囃子が響くなか産声をあげる。2007年北海道芸術デザイン専門学校卒業。同年、「いつから会社これるの?」と電話が入ったその日から、アリカデザインでデザイナー修業が始まる。広告、ブックエディトリアル、CD・DVDジャケット、パッケージ、CI・シンボル・ロゴ、ウェブサイトなどのデザインを手掛ける。札幌ADC 2007・2008・2010入選。
おとなっぽい雰囲気の向井さんは、アリカデザインに入社して4年。クライアントとの打ち合わせから撮影のディレクションまで、一人でこなす。作品を見せてもらって驚いたのは、その多様さだ。劇団の公演フライヤーやテレビ局の番宣ポスター、CDジャケット、航空会社のキャンペーン、ロゴマーク、化粧品のパッケージ、農業団体のウェブサイトなど、さまざまなジャンルのさまざまなデザインを手掛けている。経験したことのない仕事をするときの心境は「不安よりも、ワクワクする気持ちが強いです。面白そうと思ってしまう」。社長の小林さんが突発的に入院したら? という問いかけには「チャンスと思います(笑)。社長の仕事を代わりにやらせてもらうことで、いろいろなことを覚えられると思うから」。やってみたいのは幼稚園のブランディングという向井さん。「子どもに関わる仕事をするということは、将来をつくっていくこと。デザインって可能性にあふれた職業ですよね」と話してくれた。
7月にはウェブ制作会社「々々」がスタート。向井さんもプロジェクトの一員に。