特集記事 シゴトのなかみ、アタマのなかみ。 第7回 若岡伸也さん
第7回 若岡伸也さん
グラフィックデザイナー
1982年 石川県金沢市生まれ。金沢美術工芸大学卒業。電通関西支社を経て2009年、寺島デザイン制作室入社。2011年春、デザインとの兼業農家をめざして山梨県に移住。2009年毎日広告デザイン賞優秀賞。2010年札幌ADC新人賞、モスクワ国際グラフィックデザインビエンナーレ、 国際グラフィックデザインビエンナーレ(チェコ)入選。2011年ラハティポスタービエンナーレ(フィンランド)入選。
大手広告代理店のアートディレクターだった若岡さん。ディレクションよりデザインをやりたいと考えていたときに寺島デザイン制作室のブログを見つけ、「北海道の会社とは知らずに関西から電話をかけて、お世話になることになりました」。好きなジャンルはポスターと雑誌。住宅の実例と暮らしのデザインブック「住まいnet北海道」は200頁ほどもある季刊誌だが、これをほぼ一人で手掛けてきた。札幌ADCアワード新人賞の出品作のひとつ「100 スツール展」のポスターは、サルの版画は自作、文字はすべて手書きという力作。人という文字にモザイクをかけたススキノのポスターも話題をさらった。この春には、ちょっとした縁から山梨に移住し、デザインの仕事と並行して前から興味があった農業を始めることに。「デザインは笑ってもらえるものを、農業は安心して食べられるものをつくっていければ」。若岡さんは、ノスタルジックでほのぼのとしたブログ「カンバンマン」の運営者でもある。農業ブログで私たちを楽しませてくれる日が待ち遠しい。